熟女フェチ
本能とは正反対に、年上女性に惹かれる男性も確実に存在します。
熟女フェチ男性を大別すると、 美熟女派とリアル熟女派に分かれると思います。
一つは、デパートに買い物に来ているような普通の熟女。
アンチエイジング技術が発達した世の中とはいえ、そこは限度があります。白髪だけでなく、シミやシワなど皮膚の老化や加齢臭など、女性にとっては悩みどころでしょう。でも、そういった年齢が現れる部位に対して萌える男性が存在するのです!
熟女人気の物質的な側面は、熟女の崩れてきた肉体にあると考えられます。
やや垂れさがった乳房や、出てきてしまったお腹、たるんだお肉・・・ 。
いわば若い女性には出せない「不完全さ」が、妄想の余白を浮かび上がらせているのです。
この肉体で、何人の男と寝てきたのだろう?
この肉体でどんなプレイをするのだろう?
いわゆるチラリズムに近いフェティシズムがあるのです。
もう一つは、綺麗な奥様という美魔女のような雰囲気の熟女。
熟女は、当然年齢を重ねているので人生経験が豊富であり、しっかりと落ち着いています。
熟女に性的興奮を覚える男性は、この「しっかりとした母親像」にたまらないフェティシズムを抱くのです。
「熟女と・・・している自分に興奮してしまう」という非常識さが堪らないのです!
「セーラー服など、年齢に合わないコスチュームを着せて、恥ずかしがる姿を見るのがたまらない!」などの声も。
萌えポイントは、「彼のために若くありたい。でも寄る年波には勝てない」という、熟女独特の「恥じらい」の部分なのかもしれません。
熟女AVの歴史
2000年代初期、AVに美熟女ブームが巻き起こると、レンタル系のメーカーでもセル系のメーカーでも熟女もののリリースが相次いでいるなか、2003年に熟女・人妻の専門メーカーとしてマドンナが誕生します。
マドンナではこれまでも多かった企画ものはもとよりドラマ物も豊富にそろえており、人気の熟女AV女優を次々とキャスティングしていくことで熟女AVのパイオニアとなったのです。
マドンナは熟女の概念を押し広げるのに貢献したといえるでしょう。
熟女AVが普通のオバサンをキャスティングするマニアックなものから始まり、次に綺麗な熟女へと進んで熟女ブームへとつなげました。
若いAV女優こそ至高とされていた時代はAV女優の寿命は短くならざるを得なかったのですが、熟女AVが活発化したことによって、AV女優の寿命が大きく延びたのです。
かつて人気を博した彼女たちは、熟女とし復活して往年のファンを喜ばせることとなりました。
キャリアを積むにつれて人妻役を演じることが増えていき、次第に熟女・人妻ジャンルを主戦場としていくAV女優は多いのです。
2006年になると熟女AVの開拓者・溜池ゴローがレーベル「溜池ゴロー」を立ち上げ、ケイ・エム・プロデュースでは「Nadeshiko」が、ソフト・オン・デマンドでは「WOMAN」が立ち上げられ、それらのレーベルでも熟女というジャンルのさらなる開拓が試みられました。
それまでは素人モノや他のジャンルをメインに扱っていたメーカーでも熟女モノを取り扱うケースが増え、AV業界全体で熟女AVは完全にブームとなったのです。マニアックなジャンルであった熟女AVが、AV業界における一大ジャンルとなったのです。
現在、AVを買っている主な年齢層は30代後半から50代の男性であり、40代を中心としています。
AV黎明期からのファンというケースも多いです。
そのような男性にとっては、若いAV女優は無縁の存在であるためファンタジーに近いものであり、場合によっては自分の娘と同じくらいの年齢のAV女優で興奮するのは難しい男性は多いものです。
しかし、自分の年齢と近いAV女優の作品は自然でありリアルに感じられるのです。